化粧品研究所
乳酸菌発酵技術を活かした「内外美容」の追究
化粧品研究所では、皮膚科学と微生物学を基盤にエビデンスに基づいた新規化粧品の開発研究を行っています。
また、化粧品素材の乳化系への配合等の技術的研究にも取り組んでいます。
研究領域
・内外美容の基礎的研究と素材評価への応用
・製剤技術の研究と製品への利用
皮膚科学と微生物学を基盤に新規化粧品素材を研究
皮膚科学と乳酸菌研究を基に、微生物が産生する、保湿・美白・抗酸化・抗糖化作用などの効果を持つ皮膚生理活性物質を探索しています。さらに、発酵工学を駆使して活性をより高めたヤクルト独自の素材開発を行っています。また、皮膚表面に存在する微生物の働きや美肌との関わりの研究にも取り組んでいます。
ヤクルト独自の製剤技術開発と製品化研究
乳酸菌や酵母などの有用微生物と天然物を利用した化粧品素材を製剤に配合するため、化粧水や乳液、クリームなどの製剤技術の開発にも取り組んでいます。また、物理化学や界面化学を駆使した製剤技術を、微妙な配合バランスを必要とする乳化製品やラメラ粒子の製剤化に応用しています。
健康で美しい肌をつくる細胞間脂質を製剤技術で再現したラメラ構造脂質(ラメラ粒子)は、エイジングケア機能を有する自社最高峰基礎化粧品シリーズ「PARABIO」に使用されています。製品中のラメラ粒子が安定した状態で保持され、肌の角質層まで浸透していく技術は、長年の皮膚科学研究の成果と最先端の製剤技術から生まれたものです。
美しい素肌づくりに取り組む「内外美容」研究
食品・医薬品開発と同じように、化粧品開発でも有用微生物を人の健康に活かすという考え方は一貫しています。「乳酸菌には腸管粘膜や皮膚も保護する働きがある」という代田博士の考えからスタートした有用微生物研究によるヤクルト独自の美容理論は、肌本来に備わる保湿成分と共通の成分を含む乳酸菌発酵エキス(S.E.:シロタエッセンス)など自社オリジナル成分に活かされています。
化粧品研究所は、今後も体の内側と外側の両面から健康的な美しさをつくる「内外美容」の研究開発を目指します。