特集コンテンツ

特集コンテンツ

人も地球も健康に。
その思いのもと、腸こそが健康の鍵となる存在であり、そこにすむ腸内細菌が人にとって無限の可能性を秘めていると信じる私たちは、
みなさんの健やかな未来のために「科学的な根拠に裏付けされた情報」を、特集コンテンツとして編集しお届けしています。
科学に根ざした、明日の暮らしに使える学びコンテンツです。

腸内フローラ②:腸内フローラと健康との関わり

腸内フローラ②:腸内フローラと健康との関わり

 いまや世界中の多くの研究者の関心事となった腸内フローラ。そのきっかけを作ったのは、アメリカのワシントン大学のゴードン博士らが行った、腸内フローラが肥満に影響するという研究です。ゴードン博士らは、肥満のヒトの腸内フローラには、余分な脂肪の蓄積を抑える短鎖脂肪酸を作り出す「バクテロイデテス門」に属する…

 いまや世界中の多くの研究者の関心事となった腸内フローラ。そのきっかけを作ったのは、アメリカのワシントン大学のゴードン博士らが行った、腸内フローラが肥満に影響するという研究です。ゴードン博士らは、肥満のヒトの腸内フローラには、余分な脂肪の蓄積を抑える短鎖脂肪酸を作り出す「バクテロイデテス門」に属する腸内細菌が少ないことを報告しました。
 また、カナダのマクマスター大学のプレミシル・ベルチック博士は、活発なマウスの腸内フローラを臆病なマウスに移植すると、警戒心が下がる一方で、逆のケースでは活発だったマウスの警戒心が高まるという、腸内フローラと性格との関連を示す研究例を報告しています。
 さらに、がん研究会有明病院では、病院を受診した患者の便から新種の腸内細菌を発見し、この菌ががんを引き起こすことを突き止めました。
 いままで想像もし得なかった疾病や健康状態と腸内フローラの関わりが解明されつつあるのです。

身近な感染症:食中毒編①

身近な感染症:食中毒編①

 食中毒とは、有害・有毒な微生物や化学物質、自然毒などが食品や飲料水を通じて体内に入り、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの症状を起こすことを言います。食中毒の原因の9割は微生物(細菌やウイルス)です。高温多湿となる梅雨期から夏場にかけては細菌性食中毒が多発します。細菌性食中毒には、感染型と毒素型の2種類が…

 食中毒とは、有害・有毒な微生物や化学物質、自然毒などが食品や飲料水を通じて体内に入り、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの症状を起こすことを言います。食中毒の原因の9割は微生物(細菌やウイルス)です。高温多湿となる梅雨期から夏場にかけては細菌性食中毒が多発します。細菌性食中毒には、感染型と毒素型の2種類があります。
 一般的に下記の食中毒予防の三原則が肝心とされています。
1.つけない(洗浄、消毒)
 食品や食材についた細菌が手や調理器具を介してほかの食品や食材を汚染することを防ぎます。
2.ふやさない(冷却、迅速な調理)
 細菌は低温では増えにくい、という性質があるので、食品や食材をなるべく低温で保存します。また、細菌が増える前に食べれば、食中毒の発生を抑えることができます。
3.やっつける(加熱など)
 細菌は高温の過熱に弱いものがほとんどです。ただし、加熱の温度と時間との調節により完全に汚染細菌を失活させることが肝心です。 

健腸長寿⑤:腸内フローラのバランスをくずす要因

健腸長寿⑤:腸内フローラのバランスをくずす要因

人の腸内には、多種多様な細菌がすみついていますが、私たちが健康を維持していくためには、有用菌が優勢な腸内フローラバランスを保つことが大切です。

腸内フローラのバランスは、食事、ストレス、加齢(老化)や抗菌薬の使用などさまざまな要因でくずれることが知られています。腸内フローラのバランスがくずれ…

人の腸内には、多種多様な細菌がすみついていますが、私たちが健康を維持していくためには、有用菌が優勢な腸内フローラバランスを保つことが大切です。

腸内フローラのバランスは、食事、ストレス、加齢(老化)や抗菌薬の使用などさまざまな要因でくずれることが知られています。腸内フローラのバランスがくずれると腸内環境が悪化し、細菌感染をおこしたり、便秘や下痢なども起こりやすくなります。

腸内フローラのバランスを保つためには、日頃から食生活に気をつけることが大切です。有用菌を増やすには、食物繊維など有用菌のエサとなる食材を意識的に取り入れることに加え、乳酸桿菌やビフィズス菌を外から補うのも有効です。

食後の血糖値対策の重要性①

食後の血糖値対策の重要性①

 近年、食生活の欧米化や運動不足による肥満が問題となっており、最近の報告では、肥満者の割合は女性で19.2%、男性では29.5%といわれ、男性は40年前に比べて肥満者の割合が約2倍に増加しています。肥満はBMIが25以上をいいますが、同じBMIでも脂肪のつく場所の違いで健康に対するリスクが大きく異な…

 近年、食生活の欧米化や運動不足による肥満が問題となっており、最近の報告では、肥満者の割合は女性で19.2%、男性では29.5%といわれ、男性は40年前に比べて肥満者の割合が約2倍に増加しています。肥満はBMIが25以上をいいますが、同じBMIでも脂肪のつく場所の違いで健康に対するリスクが大きく異なります。特に内臓脂肪型肥満は糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすく、心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる病気を起こす危険が高い状態にあります。
 肥満との関係で特に心配なのは糖尿病です。糖尿病は血糖値が高くなる病気で、数々の合併症(腎症、網膜症、神経障害など)を引き起こすことが知られています。糖尿病は1型と2型があり、このうち、遺伝的素因に加え、肥満や過食、運動不足などの生活習慣とかかわりの深いのが2型糖尿病です。近年、2型糖尿病が日本でも増えており、肥満になると標準体重の人より糖尿病を約5倍発症しやすいと言われています。

腸内フローラ①:注目の腸内フローラ研究

腸内フローラ①:注目の腸内フローラ研究

 ヒトの腸内には、およそ1000種類・約百兆個の細菌がすみ着いています。多種多様な細菌は互いに影響を及ぼしながら集団で生息し、この集団は植物の群れ(フローラ、叢(くさむら)の意)に例え、「腸内フローラ」と呼ばれています。腸内フローラの構成は、年齢や食習慣などによって異なり、ヒトの健康と密接に関係する…

 ヒトの腸内には、およそ1000種類・約百兆個の細菌がすみ着いています。多種多様な細菌は互いに影響を及ぼしながら集団で生息し、この集団は植物の群れ(フローラ、叢(くさむら)の意)に例え、「腸内フローラ」と呼ばれています。腸内フローラの構成は、年齢や食習慣などによって異なり、ヒトの健康と密接に関係することが知られています。
 腸内フローラ研究が大きく進展する契機となったのは、アメリカの国立衛生研究所(NIH)が主導した「ヒトマイクロバイオームプロジェクト(HMP)」研究です。そこでは、複雑な微生物の集団をひとまとめにしてすべてのゲノムDNAを解析するメタゲノム解析法が採用されました。2012年には第1期の解析が完了し、健康なヒトの正常な微生物群の構成が初めて明らかになりました。
 腸内フローラ解析技術の飛躍的な進歩により、いまでは世界の多くの研究者が腸内フローラ研究に取り組むようになりました。

身近な感染症:ノロウイルス編②

身近な感染症:ノロウイルス編②

 高齢者では、ノロウイルス感染による誤嚥性肺炎や発熱のリスクが高いことが知られています。またノロウイルスの強い感染力により、高齢者施設での集団感染の発生件数が多いことが報告されています。
 順天堂大学による研究で、介護老人保健施設に入所する高齢者(平均年齢84歳)を飲用群と非飲用群の2つのグループに…

 高齢者では、ノロウイルス感染による誤嚥性肺炎や発熱のリスクが高いことが知られています。またノロウイルスの強い感染力により、高齢者施設での集団感染の発生件数が多いことが報告されています。
 順天堂大学による研究で、介護老人保健施設に入所する高齢者(平均年齢84歳)を飲用群と非飲用群の2つのグループに分け、飲用群にはL.カゼイ・シロタ株飲料を1日1本ずつ、10月初めから毎日3か月間飲用してもらい、感染症の発症状況と病状の程度が調べられました。
 感染性胃腸炎の発症状況については大きな差はみられませんでしたが、L.カゼイ・シロタ株飲料飲用群の12月中の37℃以上の発熱日数は平均1.5日、非飲用群では2.9日で、飲んでいた方のほうが短かったのです。
L.カゼイ・シロタ株による発熱作用緩和作用の作用メカニズムとして、L.カゼイ・シロタ株の持つ腸内環境改善作用や免疫力増強作用が、高齢者の抵抗力を高めたためと考えられています。

身近な感染症:ノロウイルス編①

身近な感染症:ノロウイルス編①

 細菌やウイルスなどの病原微生物により引き起こされる、吐き気や嘔吐、腹痛・下痢などの急性の胃腸炎症状を「感染性胃腸炎」といいます。サルモネラやカンピロバクター、腸炎ビブリオなどの細菌や細菌が作る毒素が原因となる細菌性胃腸炎と、ノロウイルスやロタウイルスが原因となるウイルス性胃腸炎とがあります。
 後…

 細菌やウイルスなどの病原微生物により引き起こされる、吐き気や嘔吐、腹痛・下痢などの急性の胃腸炎症状を「感染性胃腸炎」といいます。サルモネラやカンピロバクター、腸炎ビブリオなどの細菌や細菌が作る毒素が原因となる細菌性胃腸炎と、ノロウイルスやロタウイルスが原因となるウイルス性胃腸炎とがあります。
 後者はウイルスに汚染された食品の摂取や、感染者を介する二次感染でも引き起こされます。
 ノロウイルスは、強力な感染力を持っています。潜伏期間は24~48時間、主な症状は嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。通常、症状は1~2日続き、健康な成人であれば2~3日で回復します。
有効な抗ウイルス剤などの治療法は確立しておらず、下痢や嘔吐によって失われる水分の補給を行う対症療法が肝心です。ノロウイルスの感染を防ぐために、感染経路を断つことが最も大切です。
すなわち、「手洗い」、「汚染の可能性がある食材の十分な加熱」、「汚染源の消毒」の徹底です。

健腸長寿④:私たちと腸内フローラの共生

健腸長寿④:私たちと腸内フローラの共生

 私たちの腸には、約1,000種類、数にして100兆個もの腸内細菌が集団をつくってすみついています。

 腸内細菌にとって人の腸は、温度が一定に保たれ、人の食べ物をエサとして利用できる居心地の良い場所です。多くの腸内細菌は酸素を嫌いますが、酸素がほとんどない腸はうってつけのすみかなのです。

 私たちの腸には、約1,000種類、数にして100兆個もの腸内細菌が集団をつくってすみついています。

 腸内細菌にとって人の腸は、温度が一定に保たれ、人の食べ物をエサとして利用できる居心地の良い場所です。多くの腸内細菌は酸素を嫌いますが、酸素がほとんどない腸はうってつけのすみかなのです。

 一方、腸内細菌は、人が消化できないものを消化し、人がつくれない栄養素をつくり、その一部は人に利用されます。また人の腸にすむ細菌は、後から侵入してきた病原体を排除するなどバリアの役目を果たし、腸に集まる免疫細胞を鍛える役割も担います。異なる生き物同士が互いに影響し合う関係は「共生」と呼ばれますが、これは人と腸内細菌にも当てはまります。

 共生関係には、互いに利益を与えるものから、どちらか一方にのみ利益を与えるものまでさまざまな形があります。人と腸内フローラが互いに利益を与え合う関係を築くには、有用菌を優勢にして腸内フローラのバランスを良好に保つことが大切です。

免疫③:乳酸菌がNK活性を回復させる?!(前編)

免疫③:乳酸菌がNK活性を回復させる?!(前編)

 NK活性は、喫煙など不健康な生活習慣や老化により、低下することが明らかになっています。

 低下したNK活性を回復させる方法として、近年、注目されているのが「乳酸菌」の摂取です。多くの乳酸菌の中から生きて腸までとどく菌として見出されたL.カゼイ・シロタ株には、これまでの研究から免疫調節作用が…

 NK活性は、喫煙など不健康な生活習慣や老化により、低下することが明らかになっています。

 低下したNK活性を回復させる方法として、近年、注目されているのが「乳酸菌」の摂取です。多くの乳酸菌の中から生きて腸までとどく菌として見出されたL.カゼイ・シロタ株には、これまでの研究から免疫調節作用があり、低下したNK活性を回復させる働きのあることがわかっています。

 NK活性が低いことで知られる高齢者やNK活性が低下した健常成人にL.カゼイ・シロタ株を飲んでもらい、NK活性の変化を調べました。その結果、どちらの試験でもL.カゼイ・シロタ株の継続摂取により、NK活性が回復することが明らかになりました。

 NK活性を程よい状態に維持するにはL.カゼイ・シロタ株を毎日継続して飲むことも大切です。

健腸長寿③:腸のミクロの住人たち

健腸長寿③:腸のミクロの住人たち

 私たちの健康の要である「腸」には、肉眼では見えない小さな生き物がすんでいます。その正体は「腸内細菌」。1個あたり1マイクロメートル程の大きさです。

 個々の細菌はバラバラにすむのではなく、互いに影響を及ぼし合いながら集団をつくって生息しています。この集団は、「腸内フローラ(腸内の叢の意)」…

 私たちの健康の要である「腸」には、肉眼では見えない小さな生き物がすんでいます。その正体は「腸内細菌」。1個あたり1マイクロメートル程の大きさです。

 個々の細菌はバラバラにすむのではなく、互いに影響を及ぼし合いながら集団をつくって生息しています。この集団は、「腸内フローラ(腸内の叢の意)」と呼ばれています。人の腸にすむ細菌は、約1,000種類、数にして100兆個にのぼることがわかってきました。100兆個という数はなかなか想像がつきませんが、これらを全て並べると、地球2周半もの長さになるといわれています。

 ところで人の消化管にすむ菌はどこからやってくるかご存知ですか?人は胎内で無菌の状態で育ちますが、誕生時に母親や周辺環境から細菌をもらい、それらが腸内フローラを形成すると考えられています。そして、人と腸内フローラは切っても切れない関係にあります。

免疫②:さまざまな要因で低下するNK活性

免疫②:さまざまな要因で低下するNK活性

 免疫指標のひとつであるNK活性はさまざまな要因によって影響を受けることが知られています。例えば「加齢」や「生活習慣」、特に喫煙や偏った食生活、運動不足などの「悪い」生活習慣がNK活性を低下させることがよく知られています。

 さまざまな要因で変動するNK活性ですが、その活性が低い人では発がん…

 免疫指標のひとつであるNK活性はさまざまな要因によって影響を受けることが知られています。例えば「加齢」や「生活習慣」、特に喫煙や偏った食生活、運動不足などの「悪い」生活習慣がNK活性を低下させることがよく知られています。

 さまざまな要因で変動するNK活性ですが、その活性が低い人では発がん率の高いことが大規模な疫学調査で明らかになっています。

 それでは、NK活性を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?

 NK活性を高めるためには、まず生活習慣の見直しが大切です。例えば、睡眠や適度な運動など、無理なく続けられることから取り組むことが第一歩です。もちろんたばこは控え、お酒も程々にすることが肝要です。そして、最近の研究結果では、乳酸菌の中にNK活性を高める効果をもつものが報告されています。

健腸長寿②:健康の要、「腸」

健腸長寿②:健康の要、「腸」

口から肛門まで体の中を貫通している1本の管を消化管と呼びます。私たちが毎日摂る食べ物は、この消化管中をおよそ24~72時間かけて移動します。

消化管の中で最も長い腸は、人の生命維持になくてはならない働きを担っています。食べ物を消化して栄養素を吸収し、残ったものから水分を吸収して便をつくり排出…

口から肛門まで体の中を貫通している1本の管を消化管と呼びます。私たちが毎日摂る食べ物は、この消化管中をおよそ24~72時間かけて移動します。

消化管の中で最も長い腸は、人の生命維持になくてはならない働きを担っています。食べ物を消化して栄養素を吸収し、残ったものから水分を吸収して便をつくり排出する働きは誰もが知っていますが、腸の機能はこれだけではありません。外敵から体を守るのも腸の大切な役割なのです。

私たちは、よく腸の中を「おなかの中」といいますが、口から肛門までは1本のホースでつながった構造で、腸の中はいわば「内なる外」といえます。腸は、食べ物と一緒に侵入する細菌やウイルスなどの病原体と接する機会が多いため、外敵への備えがあるのです。腸の内側は粘液で覆われ、悪い菌の侵入を阻み、「免疫」に関わる免疫細胞の多くが腸に集まっています。

必要な栄養素を吸収するのも、病原体から体を守るのも腸。私たちにとって欠くことのできない器官である腸を健やかに保つことが、体全体の健康を守ることにもつながります。

健腸長寿①:序章(腸と腸内細菌)

健腸長寿①:序章(腸と腸内細菌)

 ヤクルトの生みの親である代田 稔は、20世紀初頭、栄養状態や衛生環境の悪化から、多くの日本人が感染症で命を落としていた時代に、京都帝国大学(現在の京都大学)の医学部で研究生活を送りました。

 代田は、「非病原微生物による病原微生物の抑制」をテーマに研究を進める中で、「乳酸菌を摂取することに…

 ヤクルトの生みの親である代田 稔は、20世紀初頭、栄養状態や衛生環境の悪化から、多くの日本人が感染症で命を落としていた時代に、京都帝国大学(現在の京都大学)の医学部で研究生活を送りました。

 代田は、「非病原微生物による病原微生物の抑制」をテーマに研究を進める中で、「乳酸菌を摂取することにより、腸内の有害菌の増殖を抑え、腸の機能を正常な状態に維持することができるのではないか」と考えました。地道な努力の中で、選別・選出されたのが、後にL.カゼイ・シロタ株と呼ばれる強化乳酸菌です。

免疫①:私たちの健康を守る仕組み

免疫①:私たちの健康を守る仕組み

 私たちの体は、常に病原微生物による感染や発がんのリスクにさらされています。それでもそのようなリスクにさらされながらも、健やかに暮らしていられるのは何故でしょうか?それは、体に備わる「免疫」という仕組みが、体に害を及ぼすさまざまな敵(異物)から身を守ってくれているからです。

 免疫の仕組みは…

 私たちの体は、常に病原微生物による感染や発がんのリスクにさらされています。それでもそのようなリスクにさらされながらも、健やかに暮らしていられるのは何故でしょうか?それは、体に備わる「免疫」という仕組みが、体に害を及ぼすさまざまな敵(異物)から身を守ってくれているからです。

 免疫の仕組みは、病原体を素早く認識して攻撃を仕掛ける「自然免疫」と、病原体と戦ったことを記憶し、一度戦った相手かを見極めて攻撃を仕掛ける「適応免疫」の2つに大きく分けられます。これらの仕組みを担っているのが免疫細胞で、自然免疫を担う代表的な免疫細胞として「ナチュラルキラー(NK)細胞」があります。

 NK細胞は全身に存在し、ウイルス感染細胞やがん細胞といった敵(異物)を発見すると直ちに攻撃を加え、体の健康維持に貢献していますが、生活習慣などさまざまな要因によって異物を排除する活性が変動することが知られています。