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身近な感染症:ノロウイルス編②

身近な感染症:ノロウイルス編②

 高齢者では、ノロウイルス感染による誤嚥性肺炎や発熱のリスクが高いことが知られています。またノロウイルスの強い感染力により、高齢者施設での集団感染の発生件数が多いことが報告されています。
 順天堂大学による研究で、介護老人保健施設に入所する高齢者(平均年齢84歳)を飲用群と非飲用群の2つのグループに…

 高齢者では、ノロウイルス感染による誤嚥性肺炎や発熱のリスクが高いことが知られています。またノロウイルスの強い感染力により、高齢者施設での集団感染の発生件数が多いことが報告されています。
 順天堂大学による研究で、介護老人保健施設に入所する高齢者(平均年齢84歳)を飲用群と非飲用群の2つのグループに分け、飲用群にはL.カゼイ・シロタ株飲料を1日1本ずつ、10月初めから毎日6か月間飲用してもらい、感染症の発症状況と病状の程度が調べられました。
 感染性胃腸炎の発症状況については大きな差はみられませんでしたが、L.カゼイ・シロタ株飲料飲用群の12月中の37℃以上の発熱日数は平均1.5日、非飲用群では2.9日で、飲んでいた方のほうが短かったのです。
L.カゼイ・シロタ株による発熱作用緩和作用の作用メカニズムとして、L.カゼイ・シロタ株の持つ腸内環境改善作用や免疫力増強作用が、高齢者の抵抗力を高めたためと考えられています。

身近な感染症:ノロウイルス編①

身近な感染症:ノロウイルス編①

 細菌やウイルスなどの病原微生物により引き起こされる、吐き気や嘔吐、腹痛・下痢などの急性の胃腸炎症状を「感染性胃腸炎」といいます。サルモネラやカンピロバクター、腸炎ビブリオなどの細菌や細菌が作る毒素が原因となる細菌性胃腸炎と、ノロウイルスやロタウイルスが原因となるウイルス性胃腸炎とがあります。
 後…

 細菌やウイルスなどの病原微生物により引き起こされる、吐き気や嘔吐、腹痛・下痢などの急性の胃腸炎症状を「感染性胃腸炎」といいます。サルモネラやカンピロバクター、腸炎ビブリオなどの細菌や細菌が作る毒素が原因となる細菌性胃腸炎と、ノロウイルスやロタウイルスが原因となるウイルス性胃腸炎とがあります。
 後者はウイルスに汚染された食品の摂取や、感染者を介する二次感染でも引き起こされます。
 ノロウイルスは、強力な感染力を持っています。潜伏期間は24~48時間、主な症状は嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。通常、症状は1~2日続き、健康な成人であれば2~3日で回復します。
有効な抗ウイルス剤などの治療法は確立しておらず、下痢や嘔吐によって失われる水分の補給を行う対症療法が肝心です。ノロウイルスの感染を防ぐために、感染経路を断つことが最も大切です。
すなわち、「手洗い」、「汚染の可能性がある食材の十分な加熱」、「汚染源の消毒」の徹底です。

健腸長寿④:私たちと腸内フローラの共生

健腸長寿④:私たちと腸内フローラの共生

 私たちの腸には、約1,000種類、数にして100兆個もの腸内細菌が集団をつくってすみついています。

 腸内細菌にとって人の腸は、温度が一定に保たれ、人の食べ物をエサとして利用できる居心地の良い場所です。多くの腸内細菌は酸素を嫌いますが、酸素がほとんどない腸はうってつけのすみかなのです。

 私たちの腸には、約1,000種類、数にして100兆個もの腸内細菌が集団をつくってすみついています。

 腸内細菌にとって人の腸は、温度が一定に保たれ、人の食べ物をエサとして利用できる居心地の良い場所です。多くの腸内細菌は酸素を嫌いますが、酸素がほとんどない腸はうってつけのすみかなのです。

 一方、腸内細菌は、人が消化できないものを消化し、人がつくれない栄養素をつくり、その一部は人に利用されます。また人の腸にすむ細菌は、後から侵入してきた病原体を排除するなどバリアの役目を果たし、腸に集まる免疫細胞を鍛える役割も担います。異なる生き物同士が互いに影響し合う関係は「共生」と呼ばれますが、これは人と腸内細菌にも当てはまります。

 共生関係には、互いに利益を与えるものから、どちらか一方にのみ利益を与えるものまでさまざまな形があります。人と腸内フローラが互いに利益を与え合う関係を築くには、有用菌を優勢にして腸内フローラのバランスを良好に保つことが大切です。

免疫③:乳酸菌がNK活性を回復させる?!(前編)

免疫③:乳酸菌がNK活性を回復させる?!(前編)

 NK活性は、喫煙など不健康な生活習慣や老化により、低下することが明らかになっています。

 低下したNK活性を回復させる方法として、近年、注目されているのが「乳酸菌」の摂取です。多くの乳酸菌の中から生きて腸までとどく菌として見出されたL.カゼイ・シロタ株には、これまでの研究から免疫調節作用が…

 NK活性は、喫煙など不健康な生活習慣や老化により、低下することが明らかになっています。

 低下したNK活性を回復させる方法として、近年、注目されているのが「乳酸菌」の摂取です。多くの乳酸菌の中から生きて腸までとどく菌として見出されたL.カゼイ・シロタ株には、これまでの研究から免疫調節作用があり、低下したNK活性を回復させる働きのあることがわかっています。

 NK活性が低いことで知られる高齢者やNK活性が低下した健常成人にL.カゼイ・シロタ株を飲んでもらい、NK活性の変化を調べました。その結果、どちらの試験でもL.カゼイ・シロタ株の継続摂取により、NK活性が回復することが明らかになりました。

 NK活性を程よい状態に維持するにはL.カゼイ・シロタ株を毎日継続して飲むことも大切です。

健腸長寿③:腸のミクロの住人たち

健腸長寿③:腸のミクロの住人たち

 私たちの健康の要である「腸」には、肉眼では見えない小さな生き物がすんでいます。その正体は「腸内細菌」。1個あたり1マイクロメートル程の大きさです。

 個々の細菌はバラバラにすむのではなく、互いに影響を及ぼし合いながら集団をつくって生息しています。この集団は、「腸内フローラ(腸内の叢の意)」…

 私たちの健康の要である「腸」には、肉眼では見えない小さな生き物がすんでいます。その正体は「腸内細菌」。1個あたり1マイクロメートル程の大きさです。

 個々の細菌はバラバラにすむのではなく、互いに影響を及ぼし合いながら集団をつくって生息しています。この集団は、「腸内フローラ(腸内の叢の意)」と呼ばれています。人の腸にすむ細菌は、約1,000種類、数にして100兆個にのぼることがわかってきました。100兆個という数はなかなか想像がつきませんが、これらを全て並べると、地球2周半もの長さになるといわれています。

 ところで人の消化管にすむ菌はどこからやってくるかご存知ですか?人は胎内で無菌の状態で育ちますが、誕生時に母親や周辺環境から細菌をもらい、それらが腸内フローラを形成すると考えられています。そして、人と腸内フローラは切っても切れない関係にあります。

免疫②:さまざまな要因で低下するNK活性

免疫②:さまざまな要因で低下するNK活性

 免疫指標のひとつであるNK活性はさまざまな要因によって影響を受けることが知られています。例えば「加齢」や「生活習慣」、特に喫煙や偏った食生活、運動不足などの「悪い」生活習慣がNK活性を低下させることがよく知られています。

 さまざまな要因で変動するNK活性ですが、その活性が低い人では発がん…

 免疫指標のひとつであるNK活性はさまざまな要因によって影響を受けることが知られています。例えば「加齢」や「生活習慣」、特に喫煙や偏った食生活、運動不足などの「悪い」生活習慣がNK活性を低下させることがよく知られています。

 さまざまな要因で変動するNK活性ですが、その活性が低い人では発がん率の高いことが大規模な疫学調査で明らかになっています。

 それでは、NK活性を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?

 NK活性を高めるためには、まず生活習慣の見直しが大切です。例えば、睡眠や適度な運動など、無理なく続けられることから取り組むことが第一歩です。もちろんたばこは控え、お酒も程々にすることが肝要です。そして、最近の研究結果では、乳酸菌の中にNK活性を高める効果をもつものが報告されています。

健腸長寿②:健康の要、「腸」

健腸長寿②:健康の要、「腸」

口から肛門まで体の中を貫通している1本の管を消化管と呼びます。私たちが毎日摂る食べ物は、この消化管中をおよそ24~72時間かけて移動します。

消化管の中で最も長い腸は、人の生命維持になくてはならない働きを担っています。食べ物を消化して栄養素を吸収し、残ったものから水分を吸収して便をつくり排出…

口から肛門まで体の中を貫通している1本の管を消化管と呼びます。私たちが毎日摂る食べ物は、この消化管中をおよそ24~72時間かけて移動します。

消化管の中で最も長い腸は、人の生命維持になくてはならない働きを担っています。食べ物を消化して栄養素を吸収し、残ったものから水分を吸収して便をつくり排出する働きは誰もが知っていますが、腸の機能はこれだけではありません。外敵から体を守るのも腸の大切な役割なのです。

私たちは、よく腸の中を「おなかの中」といいますが、口から肛門までは1本のホースでつながった構造で、腸の中はいわば「内なる外」といえます。腸は、食べ物と一緒に侵入する細菌やウイルスなどの病原体と接する機会が多いため、外敵への備えがあるのです。腸の内側は粘液で覆われ、悪い菌の侵入を阻み、「免疫」に関わる免疫細胞の多くが腸に集まっています。

必要な栄養素を吸収するのも、病原体から体を守るのも腸。私たちにとって欠くことのできない器官である腸を健やかに保つことが、体全体の健康を守ることにもつながります。

健腸長寿①:序章(腸と腸内細菌)

健腸長寿①:序章(腸と腸内細菌)

 ヤクルトの生みの親である代田 稔は、20世紀初頭、栄養状態や衛生環境の悪化から、多くの日本人が感染症で命を落としていた時代に、京都帝国大学(現在の京都大学)の医学部で研究生活を送りました。

 代田は、「非病原微生物による病原微生物の抑制」をテーマに研究を進める中で、「乳酸菌を摂取することに…

 ヤクルトの生みの親である代田 稔は、20世紀初頭、栄養状態や衛生環境の悪化から、多くの日本人が感染症で命を落としていた時代に、京都帝国大学(現在の京都大学)の医学部で研究生活を送りました。

 代田は、「非病原微生物による病原微生物の抑制」をテーマに研究を進める中で、「乳酸菌を摂取することにより、腸内の有害菌の増殖を抑え、腸の機能を正常な状態に維持することができるのではないか」と考えました。地道な努力の中で、選別・選出されたのが、後にL.カゼイ・シロタ株と呼ばれる強化乳酸菌です。

免疫①:私たちの健康を守る仕組み

免疫①:私たちの健康を守る仕組み

 私たちの体は、常に病原微生物による感染や発がんのリスクにさらされています。それでもそのようなリスクにさらされながらも、健やかに暮らしていられるのは何故でしょうか?それは、体に備わる「免疫」という仕組みが、体に害を及ぼすさまざまな敵(異物)から身を守ってくれているからです。

 免疫の仕組みは…

 私たちの体は、常に病原微生物による感染や発がんのリスクにさらされています。それでもそのようなリスクにさらされながらも、健やかに暮らしていられるのは何故でしょうか?それは、体に備わる「免疫」という仕組みが、体に害を及ぼすさまざまな敵(異物)から身を守ってくれているからです。

 免疫の仕組みは、病原体を素早く認識して攻撃を仕掛ける「自然免疫」と、病原体と戦ったことを記憶し、一度戦った相手かを見極めて攻撃を仕掛ける「適応免疫」の2つに大きく分けられます。これらの仕組みを担っているのが免疫細胞で、自然免疫を担う代表的な免疫細胞として「ナチュラルキラー(NK)細胞」があります。

 NK細胞は全身に存在し、ウイルス感染細胞やがん細胞といった敵(異物)を発見すると直ちに攻撃を加え、体の健康維持に貢献していますが、生活習慣などさまざまな要因によって異物を排除する活性が変動することが知られています。