食品研究所

健康やQOL向上に寄与する新たな機能を持つ食品の開発を目指す

食品研究所では、健康やQOL(Quality of Life)向上に寄与できる付加価値の高い新たな機能をもつ食品を開発することを目的に、
基礎研究の成果や当社独自の研究資産を生かして、食品素材の有効性や栄養機能の評価、発酵技術などの生物工学的技術を利用した応用研究を行います。

研究領域

 ・健康とQOL向上に役立つ食品素材および有用微生物の探索研究
 ・疫学研究に基づく食品の新たな可能性の追究
 ・食品素材の機能検証とエビデンスに基づいた製品開発
 ・新たな健康価値を有する食品の開発研究

健康とQOL向上に役立つ食品素材の探索

 ヤクルトの食品開発の根幹にあるのは「予防医学」。食品研究所では、この考えを重視し、生活習慣病の予防やQOL向上、心身の健康維持に役立つ有用微生物や機能性食品素材の研究を行っています。また、疫学研究などで得られた知見を活用し、高齢化社会における健康課題の解決に役立つ食品素材の探索研究にも取り組んでいます。

 研究の第一ステップは、ヤクルトの資源である膨大な微生物ライブラリーから選抜された食品利用に適した微生物、さらには天然物由来の食品素材をさまざまな角度で評価することから始まります。探索の結果見出された微生物や食品素材については、どのような健康効果や機能性を有しているのかを詳細に調べるため、さらに研究を深掘りしていきます。

NIRS(Near Infra-Red Spectroscopy)を用いた脳血流量測定
NIRS(Near Infra-Red Spectroscopy)を用いた脳血流量測定

食品素材の機能検証とエビデンスに基づいた製品開発

 第一ステップのスクリーニングで選抜された有望な微生物や食品素材は、安全性を確認したうえで素材や製品の最終形態を用いて、対人試験による有効性の検証を進めます。併せて関与成分の同定、摂取後の体内動態、生態調節作用のメカニズム解明などさまざまな角度から研究を行います。
 さらに、近年では、機械学習を利用した発酵技術の開発や、植物素材を利用した発酵食品の開発研究にも力を入れています。

機械学習を利用した研究
機械学習を利用した研究
植物発酵液を用いた実験
植物発酵液を用いた実験

コラム:「ヤクルトらしさ」へのこだわり

 当社製品のベースにあるのは"ヤクルトらしさ"へのこだわりです。ヤクルトらしさとは、おいしく、安全性が高く、健康に役立つ効果が実証されていること。
 ヤクルトでは健康維持だけでなく、おいしさや食の楽しさをQOL向上の観点からも重視し、お客さまに満足いただけるよう風味の評価を行い、嗜好性の高い食品開発を大切にしています。

商品開発研究の写真