腸の健康に役立つ機能性素材①:ガラクトオリゴ糖とは?


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注目される難消化性オリゴ糖

 炭水化物は、私たちの体や脳のエネルギー源となる栄養素で、生きていくうえで欠かせないものです。

 私たちにとって身近な炭水化物には、ごはんやイモに含まれるでんぷんはじめ、砂糖、果物に含まれる果糖、牛乳に含まれる乳糖など、さまざまな種類があります。

 実はこの炭水化物、ヒトの消化管で消化吸収されやすいものと、消化吸収されにくいものがあることはご存じですか?

 この消化吸収されにくい特性は「難消化性・難吸収性」と呼ばれています。難消化性・難吸収性の炭水化物はさらに、その構成する糖のつながり具合で、難消化性多糖類や難消化性オリゴ糖などに分類されます。いわゆる食物繊維などは難消化性多糖類の代表例であり、母乳中に含まれるガラクトオリゴ糖やたまねぎ等に含まれるフラクトオリゴ糖は「難消化性オリゴ糖」の代表例です。

 近年、健やかな毎日を送るための方法として腸内環境を整えることが話題になっています。 「難消化性オリゴ糖」は腸内の良い菌を増やして腸内環境を良好に保ち、おなかの調子を整える作用があることで知られており、その他にもむし歯になりにくいことやミネラル吸収促進などのはたらきもあることから、積極的に摂り入れたい成分として注目を集めています。

ガラクトオリゴ糖の特長

 難消化性オリゴ糖の代表として知られる「ガラクトオリゴ糖」。では、ガラクトオリゴ糖とはどのようなオリゴ糖でしょうか。

 ガラクトオリゴ糖は、乳糖にガラクトースが1~数個つながったもので、主な成分は、4'-ガラクトシルラクトース(4'-GL)です。4'-GLはヒトの母乳や牛乳中にも天然物質として含まれていることが知られています。

 また、ガラクトオリゴ糖は健康な成人を対象にした飲用試験により、難消化性であること、大腸にとどいて一部の腸内細菌に利用されることが確認されています。

 さらに、ガラクトオリゴ糖は工業的には乳糖に酵素を作用させて製造され、熱や酸に強く、調理や保存中に構造が壊れたりせず、性質の変化が少ないことも特長です。

 ガラクトオリゴ糖はその安全性や有効性が認められ、規格基準型の特定保健用食品の関与成分としてさまざまな食品に広く利用されています。

【参考文献】
・長南 治ら, 日本食品科学工学会誌, 51, p28-33(2004)

ガラクトオリゴ糖の主要成分