非営利法人ヤクルト本社ヨーロッパ研究所

研究活動のグローバル化を推進する

ヤクルトグループの研究開発の拠点として、
ヨーロッパの人々に対するプロバイオティクスの有効性を検証するとともに、
現地でのサイエンスネットワークを広げ、グローバルな研究活動を展開しています。

研究領域

 ・プロバイオティクス飲用による腸内フローラや腸管機能に対する効果についての研究

グローバルな事業展開を支えるヤクルトの海外研究機関

 プロバイオティクス分野におけるリーディングカンパニーとしてのヤクルト本社の使命を今後も果たしていくために、プロバイオティクスの概念が生まれたヨーロッパの地に研究所を設立し、研究活動を行っています。研究のメインテーマは、ヨーロッパにおけるプロバイオティクスの飲用効果の科学的実証を重ねるための、腸内フローラの改善をはじめとする整腸作用の検証です。これら研究データの蓄積により、ヨーロッパ地域をはじめとするグローバルな事業展開への研究基盤の確立を目指します。

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腸管組織の顕微鏡観察
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次世代シークエンサー
バイオインキュベータ建物外観写真
非営利法人ヤクルト本社ヨーロッパ研究所(ベルギー・ゲント市)
テクノロジーパーク内 バイオインキュベーター外観
(ヨーロッパ研究所は、同館1階に設置されています)

世界への架け橋となる研究拠点

 ヨーロッパ研究所は、ゲント大学テクノロジーパーク※1の一角にあり、VIB※2が運営するバイオインキュベーター(バイオ関連企業の集合施設)に拠点を置いています。バイオインキュベーターには、共用のラボ設備や機器(フローサイトメーター、電子顕微鏡、共焦点顕微鏡など)、分子生物学のコア施設(メタボロミクス、バイオインフォマティクス、シングルセルなど)に加え、専門スタッフによる技術支援サービスも整備されており、基礎研究から応用研究を行うための環境が整っています。
 ヨーロッパ研究所ならびにヨーロッパ地域のヤクルトグループが一体となり、当社プロバイオティクスの有効性を広めるために精力的な活動を展開しています。

※1 ゲント大学テクノロジーパーク
 ゲント大学は、ベルギーを代表する総合大学の一つで、特に生命科学分野で国際的な評価を受けています。ゲント大学の運営するテクノロジーパークには、大学や先端研究機関、企業などの多くの研究拠点が立地し、学術研究と産業活動が集積する場所として、ヨーロッパの生命科学研究を支えています。
 
※2 VIB(Vlaams Instituut voor Biotechnologie/オランダ語)
 VIBは、ゲント大学やルーヴェン大学などと連携し、生命科学の多様な分野において基礎から応用までの研究を行う、国際的な研究機関です。研究成果は医療や農業に活かされ、多くのバイオ関連企業の創出にもつながっています。