医薬品研究所
マイクロバイオームを活用した高付加価値製品の開発研究
医薬品研究所の役割は、当社独自の基礎研究に基づき、マイクロバイオーム(細菌叢)を活用した医療分野に役立つ付加価値の高い製品開発を行うことです。
研究領域
・新規有用素材の開発
・活性本体と作用機序の解明
・製剤設計
始まりは乳酸菌の抗がん活性
1978年、当社の保有するL.カゼイ・シロタ株※1に免疫賦活作用を介した抗がん活性があることが見いだされました。これを契機に、抗がん剤の開発研究が開始され、予防医学の取り組みと合わせた当社の医薬品研究が行われてきました。
※1: 2020年4月以降、L.パラカゼイ・シロタ株に分類されています。
マイクロバイオーム研究に基づく医療分野で役立つメディカルバイオーム製品の開発研究
ヒトの口、皮膚、腸内などには数多くの微生物が集合体で生息しており、それらをマイクロバイオーム(細菌叢)と呼びます。近年の研究から、腸内細菌をはじめ、マイクロバイオームが疾患に密接に関係することが明らかになってきています。医薬品研究所では、当社独自の基礎研究に基づき、各種疾患とマイクロバイオームの関連性を解明し、疾患の予防や治療、患者さまのQOL改善に役立つ製品(メディカルバイオーム※2製品)の素材の開発研究に取り組んでいます。
※2 メディカルバイオーム: Medical(医療)とMicrobiome(細菌叢)を合わせた造語
一貫したものづくりのための研究体制
医薬品研究所は、マイクロバイオームを活用した新規素材の探索、有効性の検証など、基礎から開発研究分野をカバーし、医療分野に役立つものづくりを一貫して行える体制と設備を備えています。一人でも多くの人々の健康に寄与できる、ヤクルト独自の製品開発研究を推進しています。