菌の図鑑

私たちのくらしの中で息づく、菌たちの素顔を覗いてみませんか?

細菌の大きさ

 細菌は1マイクロメートル前後の微生物です。1マイクロメートルとは1000分の1ミリメートルで、肉眼で見える範囲の10分の1ミリメートルより小さいものです。細菌の姿を見るには顕微鏡の力を借りますが、さらに細かい部分を見るには電子顕微鏡が必要です。この「菌の図鑑」には、電子顕微鏡写真を掲載しています。よく小さいこと、細かいことを表現するのに「針の先」というたとえが用いられます。そこで、細菌の大きさを見るため木綿針の先端に乳酸桿菌(ラクチカゼイバチルス カゼイ/パラカゼイ)をつけて、電子顕微鏡で観察したのがこれら4枚の写真です。

 写真1は30倍、写真2は180倍に拡大したもので、なにか白いものが見えますが、よく分かりません。写真3は600倍に拡大したもので、やっと菌の姿が見えてきました。写真4は、針の先端を3000倍に拡大したもので、個々の菌の姿がよく観察できます。細い針の先端に数百個が楽に乗るほど細菌は小さいのです。

30mm.jpg
写真1
100μm.jpg
写真2
30μm先端.jpg
写真3
7.細菌の大きさ 写真4 .jpg
写真4