菌の図鑑

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ラクトバチルス カゼイ

ラクトバチルス カゼイ
学名 Lactobacillus casei
分類 Firmicutes 門 Bacilli 綱
Lactobacillales 目 Lactobacillaceae 科
通称 カゼイ菌
形状 小桿菌
分布 ヒトの腸管、酪農製品
発見 1891年
発見者 フロイデンライヒ(ドイツ)

チーズから発見されたカゼイ菌

 古来、牧畜遊牧民族の間では乳酸菌を利用した発酵乳が保存食として利用され、旧約聖書にもヨーグルトやバターの原形と思われる食品が記載されています。チーズもまた、乳タンパク質を各種のカビや酵母、乳酸菌によって熟成させたもので、歴史の古い食品です。

 ヒトの腸内からビフィズス菌やアシドフィルス菌が発見されるより約10年前、ドイツのフロイデンライヒはチーズの微生物を研究している過程で、チーズに独特の風味をつける細菌を発見し、バチルス アルファと命名しました。これがラクトバチルス カゼイ菌の最初の発見で1891年のことですが、その後 1904年に、彼はバチルス カゼイという分類名をつけて正式に発表しました。現在ではラクトバチルス カゼイに分類されていますが、「casei;カゼイ」とはラテン語でチーズを意味する言葉です。

プロバイオティクスの代表として注目されるカゼイ菌

 一方、モローによってラクトバチルス アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)が発見され、腸内細菌の中にはアシドフィルス菌と思われる乳酸菌が多く生息しているとされましたが、この中にはビフィズス菌やカゼイ菌も多数含まれていたことが後に明らかになりました。これらが区別できるようになったのは、1950年代以降のことで、腸内乳酸菌の中にはラクトバチルス カゼイをはじめ、多種類のラクトバチルス属の細菌が生息しています。

 カゼイ菌は市販の発酵乳製品の製造にも多く使われており、整腸作用や免疫調節作用などの多様な有益な作用を有することが明らかにされている一方で、その作用メカニズムの解析も進んでおり、世界を代表するプロバイオティクスとして知られるカゼイ菌もあります。

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