菌の図鑑

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クリステンセネラ ミヌタ

クリステンセネラ ミヌタ
学名 Christensenella minuta
分類 Firmicutes 門 Clostridia 綱
Clostridiales 目 Christensenellaceae 科
形状 桿菌
分布 ヒトの腸内
発見 2012年
発見者 諸富ら(ヤクルト中央研究所)

菌の特徴

 クリステンセネラ ミヌタは、偏性嫌気性のグラム陰性桿菌で、芽胞を作らず、運動性を持ちません。菌体は0.4×0.8~1.9マイクロメートルと非常に小さく、寒天培地上で形成されるコロニーの直径もわずか0.1ミリメートルほどです。糖を代謝して、酢酸と微量の酪酸をつくります。

極めて新規性の高い菌種

 分類学の概念では、「種」の上位階層に「属」が、「属」の上位階層に「科」があります。さまざまな解析の結果、クリステンセネラ ミヌタは「科」レベルで全く新しい菌であることがわかりました。属名と科名は、細菌系統学の権威であるクリステンセン氏にちなんで、それぞれ「 Christensenella 」および「 Christensenellaceae 」と命名しました。種名は、菌体とコロニーの大きさにちなんで「小さい」という意味のラテン語に由来する「 minuta 」と名付けました。

夢のプロバイオティクス候補!?

 さまざまなヒトの腸内フローラを比較した結果、 Christensenellaceae 科の細菌はBMIの低い人の腸内に多いことがわかりました。更に、肥満促進マウスにクリステンセネラ ミヌタを定着させると、体重増加が抑制されることもわかりました。詳しい仕組みはまだわかりませんが、クリステンセネラ ミヌタは、肥満を抑える夢のプロバイオティクスとなる可能性を秘めています。

出典

Morotomi M. et al. Int J Syst Evol Microbiol. 62:144-149. (2012).
Goodrich JK. et. al. Cell. 159:789-799. (2014).

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