セガテラ コプリ
学名 | Segatella copri |
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分類 | Bacteroidota 門 Bacteroidia 綱 Bacteroidales 目 Prevotellaceae 科 |
形状 | 桿菌 |
分布 | ヒトの腸内 |
発見 | 2007年 |
発見者 | H. ハヤシら(日本) |
セガテラ コプリとは
セガテラ属は、プレボテラ属細菌の分類再編に伴って新たに定義された属であり、プレボテラ属細菌の一部がセガテラ属に再分類されました。主にヒトの口腔内や腸内、反芻動物の胃、植物残渣などに存在しています。
セガテラ コプリは、ヒトの腸内に生息するセガテラ属の主要な細菌のひとつで、2007年に日本人の便から初めて発見されました。棒状の形をしたグラム陰性の桿菌で、芽胞を形成せず、酸素の存在下では生育できない偏性嫌気性の細菌です。食物繊維を分解する能力が高く、主な代謝産物としてコハク酸や酢酸を作ることが知られています。
ヒトとの関わり
セガテラ コプリは、大麦による食後の血糖上昇抑制効果に関わっているといわれています。一方で、インスリン抵抗性を誘導することも知られており、2型糖尿病との関わりがあるのではないかと考えられています。また、関節リウマチ患者の一部では、腸内にセガテラ コプリが多く存在することから、関節炎の発症に関わっている可能性があるといわれています。セガテラ コプリがヒトの健康に及ぼす影響については不明な点が多く、現在も研究が進められています。
出典
Hayashi H. et. al. Int J Syst Evol Microbiol 57(5):941-946 (2007).
Scher JU. et al. eLife. 2:e01202 (2013).
Kovatcheva-Datchary P. et. al. Cell Metabolism. 22(6):971-982 (2015).
Pedersen HK. et. al. Nature. 535(7612):376-381 (2016).
Maeda Y. et. al. Arthritis & Rheumatology. 68(11):2646-2661 (2016).
Hitch TCA. et. al. Syst Appl Microbiol. 45(6):126354 (2022).
(2023年6月時点)
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