アシディチオバチルス チオオキシダンス
学名 | Acidithiobacillus thiooxidans |
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分類 | Pseudomonadota 門 Acidithiobacillia 綱 Acidithiobacillales 目 Acidithiobacillaceae 科 |
形状 | 桿菌 |
分布 | 土壌、下水道管など |
発見 | 1922年 |
発見者 | ワクスマン、ジョフィ |
アシディチオバチルス チオオキシダンスとは
アシディチオバチルス チオオキシダンスは硫黄酸化細菌の一種で1922年にワクスマンとジョフィによって土壌から発見されました。以前はチオバチルス チオオキシダンスと呼ばれていましたが、2000年にケリーとウッドによって分類が見直され、現在のアシディチオバチルス属となりました。
この菌はthiooxidans という名前の通り、thio;硫黄をoxido;酸化してエネルギーを作り出し、二酸化炭素を炭素源として増殖します。その際、代謝産物として硫酸を産生します。有機物を利用して増殖することができないため、他の細菌に比べると、増殖に時間がかかります。
分布および環境への影響
温泉地に行くと卵の腐ったような独特のにおいを感じることがあります。これは硫化水素と呼ばれる硫黄化合物に特有のにおいですが、アシディチオバチルス チオオキシダンスを含む硫黄酸化細菌は、硫化水素を利用して増殖することができるため、これら硫黄を含む温泉の近くや火山の火口にできる湖などで検出されています。
一方、都市部では、マンホールの中など下水道施設で硫黄酸化細菌は問題となっています。これは、菌の作る硫酸が非常に強い酸であるため、下水道管内のコンクリートを劣化して、耐用年数を縮める一因となるためです。アシディチオバチルス チオオキシダンスは、酸性化が進行したpH3以下の環境でも生息することが知られています。その他にも、河川の酸性化や文化財の劣化などに影響を及ぼす例が報告されています。
(2023年6月時点)
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