ブラウティア コッコイデス
学名 | Blautia coccoides |
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分類 | Bacillota 門 Clostridia 綱 Eubacteriales 目 Lachnospiraceae 科 |
形状 | 球菌・球桿菌 |
分布 | ヒト、動物の腸内 |
発見 | 1976年 |
発見者 | 金内 長司ら(日本) |
ブラウティア コッコイデスとは
ブラウティア コッコイデスは、0.6~1.0 × 0.6~1.5マイクロメートルのグラム陽性球菌あるいは球桿菌で短く連鎖することもあります。偏性嫌気性菌であり、非運動性で芽胞を形成せず、糖代謝の主要な代謝産物は、酢酸、乳酸、コハク酸、エタノールおよび水素です。ヒトや動物の糞便から分離されます。
腸内最優勢菌であるブラウティア コッコイデス
ブラウティア コッコイデスは、もともと金内らにより1976年にクロストリジウム コッコイデスとして報告されていた菌です。2008年にLiuらによりクロストリジウム コッコイデスが、ルミノコッカス属から離れた一部の菌種などとともに、新しい菌属としてブラウティア属に再分類され、ブラウティア コッコイデスと命名されました。本菌は、ヒト腸内における最優勢菌のひとつであり、高齢者や糖尿病、肝硬変、大腸がん、乳がんなどをはじめ種々の疾患の患者腸内で減少していること、本菌による感染症の報告がないこと、などからも有用菌のひとつと考えられています。日本人の腸内では、欧・米・中国等の外国11か国の人々と比較して、本菌を含むブラウティア属が優勢であることが報告されています。また、日本人の食生活(和食)の特徴として麹を含む食事が多いですが、麹に含まれるグリコシルセラミドを摂取させたマウスの腸内では本菌が増加することが報告されており、グリコシルセラミドはブラウティア属を増やす因子として注目されています。
出典
Kaneuchi C. et. al. Int J Syst Evol Microbiol 26:482-486. (1976).
Liu C. et. al. Int J Syst Evol Microbiol 58(Pt 8):1896-902. (2008).
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