パラプレボテラ キシラニフィラ
学名 | Paraprevotella xylaniphila |
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分類 | Bacteroidota 門 Bacteroidia 綱 Bacteroidales 目 Prevotellaceae 科 |
形状 | 桿菌 |
分布 | ヒトの腸内 |
発見 | 2009年 |
発見者 | 諸富ら(ヤクルト中央研究所) |
菌の特徴
パラプレボテラ キシラニフィラはパラプレボテラ クララと同じく、偏性嫌気性のグラム陰性桿菌で芽胞を作らず、運動性も持ちません。グルコースからの最終代謝産物としてコハク酸と酢酸を産生する点も同じですが、マルトースおよびキシロースから酸を生成する点が異なります。
名前の由来
系統解析の結果、この菌もまたパラプレボテラ属に分類されることが判明しました。しかし、パラプレボテラ クララとは異なる菌種であることがわかり、キシランを培地に添加することにより増殖が促進されるという特徴からxylan lovingを意味するラテン語に由来してパラプレボテラ キシラニフィラと命名しました。
腸内でのはたらき
キシランは植物の細胞壁を構成する不溶性の多糖で、食物繊維のひとつです。胃や小腸では消化されず、大腸にとどく非吸収性の物質であることから、パラプレボテラ キシラニフィラは大腸内でキシランの分解に役立っていると考えられます。
出典
Morotomi M et al.Paraprevotella clara gen. nov., sp. nov. and Paraprevotella xylaniphila sp. nov., members of the family 'Prevotellaceae' isolated from human faeces.International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. 59(8):1895-1900(2009)
(2023年6月時点)
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