胃不定愁訴
胃不定愁訴とは、胃もたれ、胃の痛み、胸やけ、不快感、げっぷが出やすい、食欲がないなどの胃の自覚症状を指します。日本人の健診受診者の約半数は何らかの胃の不定愁訴を有すると言われています1)。原因は、ストレスなどの心理的要因、ピロリ菌、炎症、遺伝的背景、胃の運動機能異常などさまざまです。
このような自覚症状があっても内視鏡検査などにおいて炎症などの異常が見つからない場合は、機能性ディスペプシア(機能性胃腸症、Functional Dyspepsia(FD))の可能性が考えられます。
治療法としては、原因となる疾患や異常がある場合、それらを取り除く診療が行われますが、そうでない場合、生活・食事指導を基本として、症状に応じて消化管運動改善薬や酸分泌抑制薬などが処方されます。
【参考】
1) 藤田 剛ら. 健診受診者における上腹部症状の性別と年齢による違い. 総合健診. 2019年, 46巻, 2号, 48(266)-54(272)
(2023年4月時点)
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