機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア(機能性胃腸症、Functional Dyspepsia (FD) )とは、胃痛や胃もたれなどの自覚症状が慢性的に生じるにもかかわらず、内視鏡検査などでは炎症などの異常が認められない疾患です。日本では2013年に保険病名が認められました。健康診断受診者の11~17%は機能性ディスペプシアであったというケースもあり、推定患者数は数千万人とも言われています。症状は、みぞおち辺りの痛み(心窩部痛症候群)または胃もたれ(食後愁訴症候群)の2つのタイプに分類されます。命にかかわる疾患ではないものの、症状が重い人ではQOL(生活の質)の著しい低下がみられ、仕事や日常生活における生産性の低下などが問題となっています。
治療法としては、生活・食事指導を基本とし、症状に応じて消化管運動改善薬や酸分泌抑制薬、抗不安薬や漢方薬などが処方されます。近年、プロバイオティクスによる胃症状改善効果についても研究が報告されています。
(2023年4月時点)
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