糖代謝異常
糖代謝異常とは空腹時または食後の血糖値が異常に高くなった状態を指します。血糖値を正常範囲に下げるホルモン(インスリン)の働きが、肥満やインスリン抵抗性、インスリン分泌能低下などによって弱まることにより起こります。糖代謝異常は空腹時または食後の血糖値に応じ、糖尿病とその予備群に大別されます。
近年、予備群の中でも、食後血糖値のみが異常に上昇してしまう人が急増しています。このような方は糖尿病には至らない段階であっても、動脈硬化性疾患のリスクが高くなります。とくに、腹部肥満を併せ持つ場合には、脂質異常症や高血圧が合併し(メタボリックシンドローム)、さらにリスクが高まります。糖代謝異常の予防・改善には、過食や運動不足の解消が有効です。
また、腸内フローラの乱れが糖代謝異常の発症に関与する可能性が近年示されており、将来、腸内フローラ研究から新たな糖代謝異常の予防、改善策が見出されるかもしれません。
(2023年4月時点)
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