リーキーガット(Leaky Gut、腸管壁侵漏)
腸は栄養素を効率的に吸収する一方で、腸内細菌などが体内へ入ることを防ぐために、腸管上皮細胞によるバリア機能を有しています。リーキーガット(Leaky Gut)とは、このバリア機能が低下して腸壁の透過性が上昇することで、本来、腸(Gut)を透過しない未消化物や老廃物、微生物成分などが生体内に漏れ出す状態(Leak)のことをいいます。さらに、これらの物質が血流に入ることで体のさまざまな部位に運ばれ、炎症を引き起こすことで自己免疫疾患やアレルギー、感染症など多くの疾病の発症や憎悪に関わると考えられています。こうした生体内に漏れ出した物質が疾病を引き起こす状態をリーキーガット症候群といいます。リーキーガットの原因は、生活習慣の乱れや過度の飲酒、慢性的なストレス、炎症性腸疾患や2型糖尿病などの疾病、外科手術やがん化学療法など多様な要因が考えられています。腸のバリア機能の維持には腸内細菌も関与しており、プロバイオティクスがリーキーガットを改善する可能性も報告されています。
(2023年4月時点)
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