腸炎関連大腸がん
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease: IBD)は、主に大腸に炎症症状が認められる潰瘍性大腸炎と、小腸と大腸の両方に炎症が認められるクローン病に大別される腸管の慢性炎症性疾患です。IBD患者の腸粘膜組織では長期間の慢性的な炎症のためIBDを原因とする腸炎関連大腸がんの発症リスクが高まることが明らかになっています。近年、通常の大腸がんと腸炎関連大腸がんでは異なる遺伝子に変異が生じることが見出されており、腸炎関連大腸がんは通常の大腸がんとは異なるしくみでがんを発症していることが予測されています。また、腸炎関連大腸がんの発症には腸内細菌が関与することや、ある種のプロバイオティクスが腸炎関連大腸がんを抑制する可能性が報告されています。
(2023年4月時点)
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