SSI( Surgical Site Infection :手術部位感染)
SSI (Surgical Site Infection:手術部位感染、エスエスアイ)は、手術操作が直接加わった部位にみられる感染で、術後に高頻度で認められる感染症です。通常、術後30日以内に発症する感染を指します。SSIは、手術室環境や医療従事者から伝播された細菌が原因となる場合と、患者自身の腸内細菌や皮膚の常在菌が原因となる場合があります。後者の要素がより重要と考えられており、病原体としては黄色ブドウ球菌、緑膿菌、腸球菌、大腸菌群などが比較的高頻度に分離されています。近年では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)など、多剤耐性菌の検出も増えてきています。医療の進歩に伴い、SSIの発生率は減少傾向にありますが、一度SSIを発症すると、術後の入院期間の延長や医療費の増大に繋がることから、今もなおSSI発生率を抑制することが大きな課題となっています。
(2023年4月時点)
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