感染性合併症
感染性合併症には二つの意味があります。ひとつは、もともとある病気が原因となって生じる続発性の感染症のことです。インフルエンザの合併症である細菌性肺炎や糖尿病における急性あるいは慢性の合併症等があります。もうひとつは、内視鏡などの検査あるいは手術などの治療に伴ってある確率で不可避に生じる感染性の病気や症状のことです。代表的なものとしては手術後の感染症があります。外科領域では、手術部位の感染や、手術侵襲に起因する感染により生じる手術後の感染性合併症が患者の予後を左右する大きな問題となっています。
術後感染性合併症の予防・治療に抗菌薬は欠かすことができませんが、有用性が高い反面、多用による耐性菌感染症の問題が深刻化しています。このことから臨床では、プロバイオティクスとプロバイオティクスの選択的な機能・増殖促進因子であるプレバイオティクスを併用する、シンバイオティクスという概念が広まってきており、術後の感染性合併症を制御する手段として近年その有効性が注目されています。
(2023年4月時点)
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