交感神経
交感神経は、自律神経の中で興奮の刺激を全身のさまざまな器官に伝える神経で、脊髄と各器官をつないでいます。交感神経の情報伝達に関与する特徴的な神経伝達物質として、ノルアドレナリンがあげられます。交感神経が活性化すると身体活動は高まる方向へと変化し、具体的には心拍数の増加、血管収縮、瞳孔散大や汗の分泌などが生じる一方で、腸の運動や粘液分泌は抑制されます。急な強いストレスを感じた時には、心臓や血管には交感神経の作用が強く表れるのに対して、腸では交感神経に拮抗する働きを持つ副交感神経の作用により、腸の運動が活性化し、便意や腹痛などが誘発されます。
交感神経は活動型の神経であることから、睡眠中は働かないように思われますが、レム睡眠中は交感神経活動が活発であり、心拍数や血圧も上昇します。
(2023年4月時点)
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