FOXP3
私たちの体に備わっている免疫系はさまざまな役割を担う免疫細胞のはたらきによって成り立っています。免疫細胞の一種である制御性T細胞(Treg)は過剰な免疫反応を抑制するはたらきがあり、Tregが機能するために必要な一連の遺伝子の発現を調節しているのがFOXP3とよばれるタンパク質(転写因子)です。FOXP3遺伝子に異常が生じているIPEX症候群※患者では、自己免疫疾患や腸炎、アレルギーを呈することから、FOXP3遺伝子が免疫細胞の過剰なはたらきの制御に関与していることがうかがえます。
近年、一部の乳酸菌がTregへの作用を介して、花粉症などのアレルギー症状を軽減すること、その作用メカニズムにFOXP3が関与していることが報告されています。
※IPEX症候群:Immune dysregulation(免疫調節異常)、Polyendocrinopathy(多腺性内分泌不全症)、Enteropathy(腸疾患)、X-linked(異常のある遺伝子がX染色体上にある)を特徴とする遺伝子疾患。
(2025年10月時点)
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