アンチバイオティクス
アンチバイオティクス(抗生物質)は微生物によって作られ、他の微生物の生育を阻止または死滅させる物質を指します。近年では、人工的に合成されたものも含めて抗生物質と呼ぶこともあります。1929年にイギリスのフレミングが青カビからペニシリンを発見したことは有名です。それ以後、さまざまな抗生物質が発見・開発され、結核を始めとする感染症の治療に多大に貢献しました。
抗生物質は微生物の代謝・合成経路に作用するので、微生物に対して選択的に毒性を示します。人体への影響は少ないものですが、抗生物質の種類や体質によっては副作用やアレルギーが起きることもあります。また、抗生物質の多用によりMRSAなど耐性を獲得した菌が出現することも大きな問題となっています。抗生物質は医師の処方に従い、適切に使用することが大切です。
なお、現在は微生物が作る抗生物質に加えて、化学合成などによって製造される抗微生物薬も含めて抗菌薬という用語が広く用いられるようになってきました。
(2023年4月時点)
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