共生、宿主
複数種の生物が相互関係を持ちながら同じ場所で生活する現象を「共生」といいます。一般的には相利共生(双方の生物種が利益を得る関係)を指しますが、片利共生(片方のみが利益を得る関係)や寄生(片方の生物が他の生物から栄養などを持続的かつ一方的に奪い取る)も広義には共生関係に含まれます。ヒトの腸内にすむ細菌(腸内細菌)と宿主であるヒトの関係も共生関係の一例です。腸内細菌は栄養素の分解や合成、免疫の活性化、感染症予防などのヒトに有益な作用を担い、ヒトは腸内細菌の増殖に適した環境(場所、増殖に必要な栄養素[食物繊維など]、一定の温度など)を提供しています。
また、共生関係にある2つの生物のうち、一方の生物が相手方の体内や体表面で過ごす場合、相手方にその住環境を提供する側の生物を「宿主」と呼びます。多くの場合、2つの生物は寄生関係にありますが、ヒトと大部分の腸内細菌は上述のように相利共生の関係にあります。
(2023年4月時点)
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