食物繊維
「食物繊維」は、ヒトの消化酵素では分解されない食物中の難消化性成分の総体と定義されています。「食物繊維」は、水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維に大別されます。不溶性食物繊維の代表的なものは野菜に含まれるセルロースやリグニンなど、水溶性食物繊維の代表的なものは果物に含まれるペクチンなどがあります。単一の栄養素ではないため、分子量、物理的な性質(水溶性、非水溶性、粘性等)、起源(穀類、野菜、果実、精製した食物繊維)等、研究の対象とする「食物繊維」により異なる生理作用が報告されています。腸内フローラ改善や保水作用による便通改善効果に加えて、2型糖尿病や冠状動脈性疾患の発症予防には穀物由来の食物繊維が、血中コレステロール濃度の低下には水溶性食物繊維が有効であるといった報告があります。
「日本人の食事摂取基準」において、食物繊維の推奨量、目安量は設定されていませんが、その重要性を鑑み目標摂取量18g/日(成人)とされています。現在では日本人の食物繊維摂取量は約14g/日(厚生労働省データ)と推定されています。
(2023年4月時点)
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