自然免疫
私たちの体に生まれながらに備わっている防御機構が自然免疫であり、体内に侵入した病原体などの異物を速やかに排除するために重要です。自然免疫反応は、適応(獲得)免疫反応に先立って起こり、生体防御機構における初期段階の反応といえます。自然免疫では、マクロファージや好中球などの貪食細胞、NK細胞、補体と呼ばれるタンパク質などが主役となります。貪食細胞は病原菌を取り込んで消化し、NK細胞はがん細胞やウイルス感染細胞を選択的に認識して傷害します。また、補体には、細菌と結合することで、直接殺菌したり、マクロファージなどが細菌を認識しやすくする働きがあります。このように、自然免疫は感染や発がんを未然に防ぐために重要な役割を担っています。自然免疫で対応しきれない病原体に対しては、より強力な適応(獲得)免疫が発動され、病原体を排除できるようになっています。
(2023年4月時点)
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