胃酸
胃酸は胃液の主成分の一つです。その強酸性 (pH 1~2) により食物と一緒に胃に入ってきた細菌を殺菌します。また、食物中のタンパク質を変性させることで、消化酵素による消化を助けます。このような機能を有する胃酸の正体は塩酸 (HCl) です。この塩酸は体内に存在しているわけではなく、胃壁から別々に分泌された水素イオン (H+) と塩化物イオン (Cl-) が胃内部で混ざって塩酸になるのです。胃酸の分泌は主に、食物が胃に入ることで産生される消化管ホルモン (ガストリン等) の働きにより促進されますが、アルコールやカフェインの摂取でも促進されます。そのため、これらを摂り過ぎると胃を傷めてしまうことがあります。
体に有益な作用をもたらすプロバイオティクスのなかには、胃液中でも生存し、生きて腸にとどくことができる特別な菌も存在します。また、胃酸に負けずに生きて胃にとどまり、胃ではたらくプロバイオティクスも報告されています。
(2023年4月時点)
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