サイトカイン
サイトカインは、主に免疫細胞から分泌される低分子のタンパク質で、細胞間の情報伝達の役割を担っています。さまざまな種類のサイトカインが発見されていますが、それぞれ細胞表面に存在する特異的受容体を介して細胞内へ情報が伝達されます。がんや病原体などの異物が免疫細胞により認識されると、インターロイキン類、インターフェロン類、腫瘍壊死因子類およびケモカインなどのさまざまなサイトカインが放出され、多様な免疫応答が誘発されます。サイトカインの主な役割として、①免疫細胞を目的部位に集積する働き、②T細胞やB細胞など、獲得免疫系の細胞の分化を誘導する働き、③獲得免疫系および自然免疫系を活性化し、がんや病原体などの異物を排除する働きなどが知られています。このように、サイトカインは、私たちの身体を異物から守るうえで非常に重要な役割を果たしています。
(2023年4月時点)
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