IgE抗体
IgE(Immunoglobulin E:免疫グロブリンE)は、体内に異物(ウイルス、細菌、寄生虫等)が入ってきたときに排除するはたらきを持つ抗体の一種です。私たちの体には、異物を排除して身を守る免疫というシステムが存在します。IgE抗体は異物の中でもとくに寄生虫を排除するはたらきを持つと考えられています。しかし一方でアレルギー発症の原因にもなることが知られています。アレルギー症状のある人では、本来は体に害を与えない花粉や食べ物等(アレルゲン)に反応してIgE抗体が過剰に産生されます。そのIgE抗体がアレルゲンと結合すると、ヒスタミン等の生理活性物質が放出されてかゆみ、くしゃみ、鼻汁等のアレルギー症状が引き起こされます。アレルゲンの種類により反応するIgE抗体が異なるため、各アレルゲンに対する血液中のIgE抗体量を測定することにより、その人がどの物質に対してアレルギー症状を示すかを特定できます。血中IgE抗体量は、アレルギーの診断に用いられるとともに、乳酸菌等によるアレルギー軽減効果の評価指標にも使われています。
(2024年1月時点)
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