大腸ポリープ
ポリープとは、キノコ状やイボ状のできものを意味する言葉で、大腸の粘膜から管腔側に盛り上がった病変はすべて大腸ポリープと呼ばれます。大腸ポリープは、腫瘍性と非腫瘍性に大別されます。腫瘍性ポリープには、良性と悪性の腫瘍があります。良性の腫瘍は腺腫と呼ばれ、直腸やS状結腸に多くできます。悪性の腫瘍はがんです。大腸ポリープの約80%が腺腫ですが、前がん病変とも言われ、がん化の危険性が高いことが分かっています。また、腺腫からがんへの移行には、複数の遺伝子変異が伴うことが明らかになっています。一方、非腫瘍性ポリープには、過形成性や炎症性のポリープが含まれますが、がん化の危険性はほとんどありません。大腸ポリープは40歳代から増え始め、高齢になるほどできやすくなると言われています。近年、日本では大腸ポリープ,大腸がんとも増加しており、これらは食生活の欧米化と密接な関わりがあると考えられています。
【関連論文】
Ishikawa H et al. Randomized trial of dietary fiber and Lactobacillus casei administration for prevention of colorectal tumors. International Journal of Cancer,116:762-767(2005)
(2023年4月時点)
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