花粉症
花粉症は、スギやヒノキ、シラカバなどの植物の花粉が原因となって引き起こされる季節性のアレルギー症状の総称です。日本人の4人に1人がスギ花粉症を発症しているとの報告があり、発症年齢の低年齢化も指摘されています。スギ花粉症の有症者が増加した一因として、戦後スギの植林が増加したことが考えられています。
発症には、遺伝や環境の他、免疫機構のバランスの乱れが関係すると考えられています。免疫バランスが乱れた状態で花粉が鼻や目から取り込まれると、IgE抗体が産生されます。IgE抗体は花粉を異物と認識して体外に排除しようとし、くしゃみや鼻水、目のかゆみを発症します。
対策としては、外出時にはマスク、メガネを着用して花粉を体内に入れないことが重要です。また、症状に応じて、抗ヒスタミン薬などを服薬します。最近では、免疫バランス調節機能を持つ乳酸菌による花粉症の改善に関する研究も行われています。
(2023年4月時点)
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