ディスバイオシス
ヒトの腸内には、およそ1000種類、約100兆個の細菌が生息しており、宿主に栄養源を供給したり、病原菌の繁殖を抑制したりすることで、ヒトの健康維持に重要な役割を果たしています。しかし、宿主の体調の変化など、何らかのきっかけにより、腸内細菌の総菌数が著しく減少することや、その構成比が変化してしまうこと、また、通常は菌数レベルの低い菌種が異常に増加することなど、正常な細菌構成が異常になることがあります。これらの異常を総称して、ディスバイオシスと呼んでいます。ディスバイオシスの原因としては、食生活の乱れ、感染などによる炎症、抗生物質の使用などが考えられています。
最近になって、ディスバイオシスが炎症性腸疾患、肥満、糖尿病などのさまざまな病気と密接な関わりをもつことが明らかとなってきています。
(2023年4月時点)
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