タイトジャンクション
タイトジャンクションは、皮膚・胃・腸などの上皮組織を構成する上皮細胞や、血管内皮細胞に存在する細胞間接着装置であり、膜貫通型タンパク質であるオクルディン(Occludin)およびクローディン(Claudin)、ならびに細胞内裏打ちタンパク質であるゾニューラ オクルディン(ZO: Zonula occludens)などから構成されています。腸管の上皮細胞に局在するタイトジャンクションは、上皮細胞同士を機械的に繋ぐことでバリアを形成し、腸内細菌や病原菌、毒素といった外来異物の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。このバリア機能の破綻は、感染症をはじめ、炎症性腸疾患や糖尿病など、さまざまな疾患の発症に寄与していると考えられています。プロバイオティクスや、プロバイオティクスの増殖因子(餌)となるプレバイオティクスを投与すると、腸内環境の改善に伴ってタイトジャンクション関連タンパク質の発現が亢進して腸管バリア機能の向上が認められることが報告されており、プロバイオティクスやプレバイオティクスの利用がさまざまな疾患の制御に役立つことが期待されています。
(2023年4月時点)
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