角層水分含量
角層水分含量とは、皮膚の最も外側にあり10~20μmほどの厚さを持つ角層に含まれる水分量のことで、健康な角層には約20~30%程度の水分が含まれます。角層水分含量は、角層の柔軟性やキメなどに大きな影響を与えることから、化粧品などによる保湿ケアが重要です。角層水分含量には、天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor:NMF)とバリア機能を有する細胞間脂質が深く関わっています。NMFは、体内で作り出されるアミノ酸や有機酸などの保湿因子であり、乾燥した肌ではNMFが低下しています。角層を形作る角質細胞間に存在する細胞間脂質は、セラミドや脂肪酸などからなるラメラ構造と呼ばれる層状の構造となっており、体内からの水分の蒸発を防ぐ重要な働きを持っています。NMFと細胞間脂質をケアすることが、適切な角層水分含量を維持することにつながります。
(2023年4月時点)
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