抗酸化
抗酸化作用とは、活性酸素による行き過ぎた酸化反応を抑える作用のことです。酸素は私たちの生命維持(エネルギーの獲得)にとって必要不可欠な物質ですが、呼吸で取り込んだ酸素の数%が活性酸素に変わります。活性酸素は反応性が非常に強く、体の構成成分(核酸、蛋白質、脂質など)を変性させて、がんや動脈硬化、老化促進のリスクを高める可能性が基礎研究により示されています。この脅威を避けるために、私たちの身体には活性酸素の消去システムが準備されています。しかし、活性酸素は放射線や紫外線、喫煙、飲酒、食品添加物、農薬、排気ガスなどの環境因子からも生成されるので、今日の生活でこの消去システムを良好に維持することは容易ではありませんが、抗酸化ビタミン(E、C)や抗酸化物質(イソフラボン、アントシアニン、βカロテン)を積極的に摂取することは、活性酸素の作用を抑えるための有効な方法です。
なお、この活性酸素には白血球が病原菌を殺菌するという有利な面もありますから、その発生と消去のバランスの維持が健康にとって重要であり、そのメカニズムの解明が待たれます。
(2023年4月時点)
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