インスリン抵抗性
インスリンは食後に上昇する血糖値を正常範囲まで下げることができる唯一のホルモンです。インスリン抵抗性とは、血糖値を正常範囲に戻すために過剰なインスリンを必要とする状態、すなわちインスリンが効きにくくなった状態を意味します。この状態が持続すると、血糖値だけではなく血圧や血中脂質のコントロールにも異常が生じ、その結果、糖尿病や高血圧、脂質異常症、それらが重なったメタボリックシンドロームなど、様々な生活習慣病の発症が促されます。
インスリン抵抗性を引き起こす主たる原因は、内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪から放出されるアディポカインという物質の種類や量が変化してインスリンの働きを妨げるため、インスリン抵抗性に陥ると考えられています。
糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防において、インスリン抵抗性やその背景となる肥満の是正が重要であり、これには食生活や運動などの生活習慣の改善が効果的と考えられます。
(2023年4月時点)
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