大腸
大腸は、小腸に続く管状の消化器官です。ヒトでは約1.5メートルの長さで、盲腸、結腸、直腸からなり、結腸はさらに上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分かれています。大腸の形態は動物種により差があり、盲腸は、ヒトや肉食性動物では小さく、草食性動物では大きく発達しています。
大腸は、水分やミネラルを吸収し、便をつくるはたらきをしています。小腸から運ばれた未消化の食物成分(食物残渣)は、結腸で水分や電解質(ナトリウム、カリウムなど)が吸収され、固形の便になります。便は、結腸の最後尾(S状結腸)や直腸に一時的に貯留され、肛門から排泄されます。
大腸内の食物残渣の一部(食物繊維、オリゴ糖など)は、大腸にすむ腸内細菌により分解(発酵)されます。そして、代謝産物として短鎖脂肪酸が作られ、その大部分は大腸に吸収されてエネルギー源としても利用されます。腸内細菌による発酵は、ヒトでは主に結腸で行われますが、草食性動物であるウサギでは、大きく発達した盲腸で盛んに行われます。
(2023年4月時点)
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