内分泌かく乱化学物質
私たちの体の機能は、体内で作り出される情報伝達物質「ホルモン」によって厳密に調節されています。体内に取り込まれた場合に、ホルモンの正常なはたらきを乱す化学物質は「内分泌かく乱化学物質」と呼ばれており、生殖系や免疫系、神経系等に異常を引き起こす可能性が指摘されています。一般に、「環境ホルモン」という造語が使われることがありますが、科学的には適切な表現ではありません。これまでに、数百種類にも及ぶ化学物質にホルモン様作用が疑われていて、代表的な物質の例としては、プラスチックや缶詰の内面塗装の原料に使われるビスフェノールAや、プラスチックの酸化防止剤の原料や界面活性剤の製造原料に使われるアルキルフェノール類が挙げられます。こうした化学物質は、現在までに、生態系だけでなく、ヒトの生殖機能や胎児の発達に悪影響を及ぼす可能性があることがわかってきており、ビスフェノール類およびアルキルフェノール類の一部は、欧州において規制対象となっています。
(2023年4月時点)
“内分泌かく乱化学物質”の関心度
「内分泌かく乱化学物質」の関心度を過去90日間のページビューを元に集計しています。
3か月前
今日