プラセボ
プラセボ(placebo)とは、見た目や味は薬と同じで薬効成分を含まないものを示す言葉で、偽薬とも呼ばれます。語源は喜ばせるという意味のラテン語で、患者を満足させる目的で処方された薬効成分を含まないものを表すようになったと言われています。
薬を服用したと思うことによって、病気の症状が改善することがあり、これをプラセボ効果と呼びます。臨床試験では、薬とプラセボを比較することにより薬効成分の効果を明確に評価することができます。この際、試験の対象者だけでなく、診断や検査を担当する医師などにも薬とプラセボのどちらが投与されているかわからないようにして、試験結果からプラセボ効果や恣意性(しいせい)を排除します。
このようにプラセボは医薬分野の用語でしたが、近年、食品の機能性評価においてもプラセボとの比較試験が行われるようになり、評価対象の機能成分を含まずに見た目や味・香りに違いがない食品がプラセボとして使用されます。
(2023年4月時点)
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