抗原・抗体
抗原は、病原性のウイルスや細菌、花粉、卵、小麦などの生体に免疫応答を引き起こす物質で、抗体は、体内に入った抗原を体外へ排除するために作られる免疫グロブリンというタンパク質の総称です。
抗原と抗体の反応は、私たちにとって病気の予防と発症の2面性を示します。例えば、ワクチンは、無毒化した病原性細菌やウイルスを投与することで、体内で病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得します。一方、アレルギーや花粉症は、アレルギーを引き起こす抗原に対して作られた抗体に体が過剰反応する病気です。また、免疫には、自己と非自己抗原を区別する機構があり、自らの細胞には反応しない仕組みが備わっていますが、誤って自らの細胞(自己抗原)に対して抗体が作られてしまうと、自らの組織が抗体に攻撃され病気が誘発されることがあります。これを自己免疫疾患と呼び、I型糖尿病や膠原病などが該当します。
(2023年4月時点)
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