抗生物質(抗菌薬)耐性菌
1929年に英国の細菌学者フレミングがペニシリンを発見して以降、さまざまなアンチバイオティクス(抗生物質)が発見・開発され、感染症に対する有力な治療手段となっています。しかし、抗生物質の使用が増えるにつれて、遺伝子の変異や別の細菌からの抗生物質に対する耐性遺伝子の獲得により、抗生物質耐性をもつ病原菌が出現するようになりました。これを抗生物質耐性菌と呼びます。抗生物質耐性菌の中には、作用機序の異なる複数の抗生物質に耐性を示す、多剤耐性菌も存在し社会的な問題となっています。
抗生物質の誤った使用や過剰処方は、抗生物質耐性菌の発生につながると考えられており、世界保健機関(WHO)は一般の人々の抗生物質の使用について、医師の処方のもとでのみ使用すること、症状が改善しても使用を中断せず処方された全量を使用すること、他人と抗生物質を共用しないこと、使い残した抗生物質を使用しないことを呼びかけています。
(2023年4月時点)
“抗生物質(抗菌薬)耐性菌”の関心度
「抗生物質(抗菌薬)耐性菌」の関心度を過去90日間のページビューを元に集計しています。
3か月前
今日